2023年1月16日より、マクドナルドのハンバーガーが値上げされ、170円になったとニュース。
マクドナルド1号店が、1971年7月20日に銀座三越に出店した際は、価格が80円。その当時の物価は、東京都タクシー基本料金が130円、週刊少年ジャンプが80円、ガソリン1リッター54円だったというので、ハンバーガーはいい値段ですよね。
その後、ハンバーガーの最高値が1985年からバブルの時代の210円。そして失われた10年(実際には30年?)の時代に、最安値59円(2002年)まで下落しています。
当時、ハンバーガーを食べる人はあんまり居なく、チーズバーガー79円を選んでたように思います。
その後2005年から、ブランド価値の崩壊を是正するため100円に戻り、2022年3月の130円から1年足らずで170円までなっています。
マーケット用語では、購買力平価(PPP、Purchasing power parity)でマクドナルドのハンバーガー価格を事例に出すが、
ドル円レートは、固定相場制の360円から1973年2月の変動相場制入り、1985年9月22日のプラザ合意を経て、大幅な円高時代に突入。
1995年に1ドル100円割れ、2009年から2013年まで1ドル100円を下回る時代が続き、2022年には1ドル150円を達成するまでになっている。
昔のデフレ時代は、マクドナルドのハンバーガーが安すぎて、購買力平価には向かないとも言われた時代が懐かしい。
さて今回の値上げは、原材料価格の高騰、人材不足を反映したものであり当然だと思うが、これら価格の値上げが消費者に受け入れられるのか。
またデフレの本格的な脱却(インフレ時代)の到来を示しているのか、先行きをウォッチしたい。